【訪問マッサージ】始末書

ケガをさせちゃいけない!

訪問マッサージを長く続けるうえで何となく気づいたことがある

気づいたと言うより悟ったに近い・・・

それは無理はしないこと

これは利用者、施術者両方に当てはめることができる

無茶な冒険をする必要はない自分が危険と感じるような状態のときは

あなたの直感がそれを訴えているんだ!

そんな時はうまく(手を抜きながら)時間を経過させ仕事を成立させたらよろしい

相手は高齢者、頑張ったところで大して変わらん、そんなもんだ!

ただ手を抜いてもいいが気を抜いちゃダメだ!

実際にあった失敗談を紹介する!

利用者の状態と状況

利用者は施設で寝たきりの90歳前半の男性、脳血管障害、糖尿病、認知症などで四肢には痙縮がみられる

発声はできるが言葉は話せない。

関節拘縮がひどく上肢はほとんど動かせない、下肢は他動運動はでき可動域はある

制度が変わり今では難しいかもしれないが当時は週5で

勤務する毎日同じ利用者を訪問マッサージしていた

亡くなったりしない限り毎日あるので数年も続けると

やる気も集中力もない状態で施術することが当たり前になっていた

奥さんも認知症で別の部屋で生活していたため

家族に見られながらというやりづらさもなかったため気が緩んでいた

状況

吾輩は施設ではどんな時でもバイタルチェックは欠かさない

手は抜いてもそのあたりは注意して施術にあたっている

あと嫌な思いもさせない痛がらせない無茶をしないをモットーに施術している

そしていつも通り手首で計る血圧計を取り外そうとしたとき

それは起こった・・・

「・・・・・」

無音だった・・・

しかし患部からはうっすらと血がにじんできていた・・・

何が起こったか理解するまでに2秒くらいかかった

両上肢が痙縮しており胸の前で左右の握りこぶしが重なった形で保持されている

良い介護士さんがポジショニングすると両手首の間にくっつき防止のタオルやクッションを挟んでくれている

だがしかしこの日は無かった

吾輩も何気なく血圧計の計測が終わるのを待って取り外そうとしたとき

左右の手がくっついていること見逃してしまっていた

そして手首の血圧計を外そうと片手を動かしたとき

くっついていた手の甲の皮膚が三角形の形で引き裂かれたのだ

寝たきりで栄養状態も悪く皮膚剥離が起こりやすい、よく汗をかく人だから気を付ける

いつも気を付けていたことが、日々のマンネリ化で精度を欠いていたのだ

完全に剥がれ落ちたわけではないが、手の甲全体がめくれてしまっている状態だった

とりあえずナースさんを呼んで処置をしていただいてその場は収まった。

もちろん施設管理者に報告などをした

後日、自分の会社から始末書を書くように連絡がきた

生まれて初めてである。始末書を書くなんて。

何度も吾輩は思った

確かに自分の注意不足だ

しかしヘルパーさんがしっかりクッションを挟んでおいてくれればと

みんなに伝いたいこと

結果的に吾輩の不注意で起きたことだ。ヘルパーに責任を転嫁させるつもりはない。

吾輩はふざけて仕事をしていたわけではない。まじめにやっていて起きた惨事である

この事件が起きてから、吾輩の仕事の姿勢は現在のカタチとなった

無理はしない、冒険はしない、まじめにやりすぎない

他の施術者でも真剣に相手と向き合って施術に取り組み病院送りにした人を何人もみている

だからこれを見ている同業の同志たちやこれからこの仕事に取り組む方は

手は抜いてもいい、気は抜いちゃダメだぞ!

これだけを肝に銘じて頑張ってほしい

ただ頑張っても良いことなんてあんまり無いけどな!いやひとつもねぇよ!

読んでくれてサンキュー!